第8回:社会承認という欲求B
私が「ステージで記憶を失くす」という初めての失態をやらかしたのは、平成19年2月17日(土)のステージである。
体調の悪さから薬の服用を誤り、5日分の薬を1日半で飲んでしまった結果、裏で泡を噴いて痙攣を起こし、ひっくり返ってしまった。
そのメディカルハイ状態で前半2曲の記憶が無い。
しかし、終わった後お客様から「カッコ良かった」「シャベリが面白かった」と言われ大喜びだったことを覚えている。
極限状態の入口を覗いたような気もするが、演ったそばから忘れてしまう程の迸(ほとばし)りがあったものと推測する。
私は、少しでも「僕バンドやりたい」っていう小学生が増えて欲しいと、真剣に願っている。
これは、バンドを真剣に楽しんでいる人なら理解して頂けると思う。
スタジオに入ってアンサンブルする。マイクも通さずに、歌を歌いながらギターをかき鳴らす。
他のメンバーは歌が聞こえなくても、私の声は頭で響いている。
それを追っかけながら、意識を一点に凝縮してキメの瞬間に全員で爆発させる。汗が噴き出る。身体が動く。動きに動く。ギターも間違えるが、そんな事いいんである。
演奏を間違えない事よりも、心を一つにするアクションを間違えない事の方が何千倍も重要だからである。
私はこの瞬間を味わうために「本当にやりたかった事:バンド」をやっているのであり、その楽しさを一人でも多く知って欲しくてステージに立っている。
百聞は一見に如かず、口で言うより、身体で音圧で観て感じて欲しいからである。
ただし「練習の成果を見せる」のはパフでタブー視されている「学習発表会」。
お客様に対して、我々が味わっている楽しさを知って欲しい、興味を持って欲しい、という事を分かって欲しいがために趣向を凝らすワケである。
これが私の、そしてパフ・プロジェクトの「社会承認欲求」なんである。
次回は「エロマンガ」。
by.ミスターTAMIYA
2007/04/08 Sun
