ローディーkazの いまさら聞けない業界用語!

ローディーkazのいまさら聞けない業界用語! 〜バクフリな奴等〜2007

第12回 

・ダメだし【Damedashi】 

 ダメ出しとは注意点・訂正点を挙げることで、主に作品や仕事の書類といったものの中で、そのままでは発表(通過)させられないものに対して使われています。
ダメ出しは演劇・舞台の業界用語として以前より使われていた言葉ですが、テレビのバラエティ番組で使われる中で一般にも普及しました。広く普及する中で単に「許可されなかった」「やり直しを言われた」「客からのクレーム」など広義の意味として使われています。
 今となっては一般に普及しすぎて業界用語であった事すらかすんでしまっていますが、本来の意味からすると、一般の人(パンピー)が使うダメだしの意味はかなり“ズレた”使われ方になってきています。
というのは、一般の方の言う所の“ダメだし”とは、どちらかと言うと“批判をする、される”という意味合いのほうが強いからです。
判りやすく言い換えれば、否定的に評価されることを“だめだし”と言っている人があまりに多いということです。 
実際に、“ダメだし”とは、出来る人間が、出来ない人間に対してする行為であるという認識はありませんか?
 本来、各業界で使われてきた“ダメだし”とは作品の出来(QUALITY)を高めるために行われてきた行為であります。
したがって、その作品に対する愛情なくしては“ダメだし”とは言わない訳で、駄目なことを指摘するだけでは何ら発展しないのです。
よって“ダメだし”とは、駄目な部分を指摘した上で改善策を同時に提起しなければならないと言うことになります。
 例えば、美味しくない食事をふるまってくれた人に“うわっ まずい!!”と発言する人と、“だしを利かしたらもっと美味しくなるよ!”と発言する人が、次の機会にどちらがより美味しい食事ができるでしょうか?
愛情のかけらも感じない否定的な言葉は、単に相手を傷つけるだけです。  結果は明白でしょう! 
問題提起する事で、相手のプライドを一時的に刺激する事があったとしても言葉の裏に愛情さえ感じられたら結果は良くなるはずです。
“ダメだし”とは本来こういう意味なのです。
ここで一つポイントがあります。 それは“だしを利かしたらもっと美味しくなるよ!”と言った人が料理の上手な人とは限らないということです。
勿論、プロの料理人なら、材料の選別から調理法にいたるまで細かく指導は出来るでしょうが、そうでない人でも愛情をもって指摘すれば、
十分相手に思いは伝わり、美味しい料理を作る努力をしてもらえるはずだからなのです。
 以前、ローディー時代に、名前も知らないアイドル歌手のリハーサル現場にいったときの話です。
バックで叩いていた一線級のセッションドラマーが、プレイヤーから見て、物凄くかっこいいドラミングをしていました。
 ところが当のアイドル歌手は、歌がしっくり歌えないらしく、“すいませ〜ん、今の間奏のとこ、次が歌いにくいのでもっとほんわかした感じ(笑い)にできませんか?”と言う発言をし、周りのスタッフに緊張が走ったことがありました。
 ところが、さすがにそこは引く手あまたのプロだけあって“わっかりましたー”と満面の笑みで仕返し、さらにタイトでシンプルなものに換え、よりよい演奏になった事も“ダメだし”の例えとして挙げておきます。  
 “ダメだし”は相手のプライドを傷つけたり、否定したりする事ではない事が解っていただけたでしょうか?
とは言え、当の私も、ミスタータミヤと一週間、口利かなくなるという大人気ない?事もしょっちゅうです。 ハハハ
 皆様、より良い“ダメだし”のできるスタッフ、バンドマン、社会人になりましょうね!
 最後に、これは、コラムギャラクシーでは無い! ことを締めくくって終わりにしたいと思います。 ご清聴ありがとうございました。

by ミスター へろへろ

2007/12/27 Thr